お役立ち情報 職員が定着する魅力ある園のつくり方 | 離職を防ぐのではなく、「ここで働きたい」と思える職場づくりへ ―
職員が定着する魅力ある園のつくり方 | 離職を防ぐのではなく、「ここで働きたい」と思える職場づくりへ ―

職員が定着する魅力ある園のつくり方 | 離職を防ぐのではなく、「ここで働きたい」と思える職場づくりへ ―

2025/10/16 業界知識

保育士不足、そして離職率の高さ。
いまや全国の園に共通する大きな課題です。
人材を“採用する”こと以上に、“定着させる”ことが経営の重要テーマとなっています。

■ 離職の背景にある3つの構造要因

保育士の離職は、単に「給与が低い」「人間関係が難しい」という表面的な問題ではありません。
データから見ると、以下の3つの構造的課題が浮かび上がります。

  1. 仕事量と感情労働のアンバランス
  2. 記録・行事・保護者対応など、目に見えない“感情労働”が積み重なり、心理的負担が蓄積します。
  3. キャリアの見通しの欠如
  4. 年次や経験を重ねても、役割や評価の基準が曖昧で「自分が成長している実感」を得にくい。
  5. 組織コミュニケーションの希薄化
  6. 小規模園ほど対話の機会が減り、孤立感を抱えやすい傾向があります。

これらが重なり、「働く意義の実感喪失」につながっているのです。

■ 定着率を高める3つの理論的視点

  1. 心理的安全性(Psychological Safety)
  2. 失敗や意見の違いを安心して話せる環境が、チームの力を引き出します。
  3. 園長・主任の「受け止める力」が組織文化の要になります。
  4. エンゲージメント理論
  5. 「仕事の意義」「自律性」「貢献実感」がモチベーションを支えます。
  6. 職員が“園の未来を自分ごととして語れる状態”を目指しましょう。
  7. キャリア・アンカー理論
  8. 職員が自分の「軸(価値観・強み)」を理解し、それに合った役割を持てる環境づくりが重要です。

これらの理論は、最新の人材マネジメントだけでなく、保育の本質である「信頼」と「共感」にも通じています。

■ 魅力ある園をつくる第一歩

魅力的な園は、特別な施設や給与水準で決まるものではありません。
「人を大切にする仕組み」を持っているかどうかです。

  • 定期的な1on1面談やリフレクションの導入
  • 若手・中堅・ベテランの強みを活かすチーム設計
  • 働き方データの見える化(業務量、残業時間、満足度)

これらの小さな実践が、園全体の安心感と信頼関係を育てます。

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