どこの保育園で働こうかな…と、探していると目にする“社会福祉法人・宗教法人・NPO法人・株式会社”の文字。保育園を運営するところ、とは分かっていても、「同じ保育園なのに一体何が違うの？」と疑問に思いますよね。それぞれどのように違うのか、特徴をみていきましょう。
〇社会福祉法人
社会福祉法人は、社会福祉法に基づき設立された法人のことです。
社会福祉法人が行う事業
一種：特別養護老人ホーム、児童養護施設、障がい者支援施設、救護施設 等
二種：保育所、訪問介護、デイサービス、ショートステイ 等
福祉サービスの提供や子育てをささえる場の提供など、個々に合った方法でのサポートを行っていく公益性の高い事業のことです。
保育の特徴、メリット
- 保育園の歴史も長く、経験を積んでいる職員もいる為、保育の基盤がある
- 研修や指導面もしっかりしており、理事長先生や園長先生など経営の方との距離が近い
- 待遇面、退職時の際など福利厚生の安定
〇宗教法人
文部科学大臣の認証を経て法人格を取得します。公益法人の一種。
・仏教系、キリスト系、神道系 など
保育の特徴、メリット
- 経営する宗教にちなんだ行事や日課の流れ
- 宗派に特化した保育理念に基づいて保育が提供できる
- 幅広い年齢の方が在籍しており歴史を学べる
〇NPO法人（特定非営利活動法人）
NPO法人とは“Non Profit Organization”の略。ボランティア活動や市民への貢献活動など行う非営利の市民団体のことです。
保育の特徴、メリット
- 地域に根ざした運営の為、地域交流なども多く親しみやすい環境
- 子ども達だけでなく地域貢献できる内容も取り組む（地域貢献につながる保育を取り入れることができる（？））
- 老若男女の隔たり無く、みんなで意見を出し合い作り上げていく保育
〇株式会社
認可保育園や認可外保育園（院内保育・企業内保育所）など幅広く経営している。
保育の特徴、メリット
- 市区町村だけでなく、他府県に渡り施設がある会社も多いので、引っ越しの際も退職する事ことなく継続的に勤務ができる
- 施設長にも挑戦できる可能性もあり、キャリアアップが出来る環境
- 株式会社ならではの福利厚生、主婦の方や介護をされている方も働きやすい環境などを積極的に取り入れる
保育園の母体は様々ですが、子どもの生活の場といった基本的な考え方は一緒です。働きたいと思う条件（例えば、「地域に根付いている施設」「保育観」「キャリアップ」など）を考えたうえで、保育園選びを行っていくと、自分に合った保育園がみえてくるでしょう。