近年、一時保育を利用する方が増えてきました。利用の理由は様々で、仕事やリフレッシュ、通院などがあげられます。ですが、年々一時保育の利用が多いことから、予約が取れない地域も出てきているようです。一時保育の予約が取れないという現状。今まで予約が取れていたのに、どうして予約が取れなくなるのでしょうか？
一時保育とは？
一時保育は子育て支援事業の一つで、一時的に子どもを保育園で預かってもらう事です。
一時保育を利用するにあたり、1日の定員数や週の日数が決まっています。その為、希望日に必ず予約が取れるとも限りません。
また、市区町村により日数（週・月）・時間・利用料また、類型によっては条件も異なりますので、引っ越しした際などには各地域に問い合わせをし、直接聞くことをおすすめします。
一時保育の利用の類型
- 非定型保育
就労、技能習得、職業訓練、学校 などで保育が出来ない場合
- 緊急保育
保護者の出産、冠婚葬祭 など急な出来事で保育が出来ない場合
- リフレッシュ保育
育児にともなう心理的、肉体的負担の軽減の為
一時保育の利用状況は？
〇仕事をしている方
仕事と言っても、正社員・パートなど働き方があり、もちろん就労日数も異なります。一時保育は利用日数が決まっている為、パートで働きながら利用されている方が大半です。
ですが、本当は正社員で勤務したいけれど、保育園に入園出来ずに一時保育を利用しながらパートで働いている保護者の方もいます。
また、正社員で働く方はとりあえず予約をめいいっぱい抑え、一時保育が利用できない時は誰かに子どもを預かってもらうか、一時保育の掛け持ちをしているとの事。
〇リフレッシュで利用
少し子どもと離れて気分転換がしたい。病院の通院の為預けるなどで利用されておられる方もいます。ですが、やはり予約が希望日に取りづらくなっている状況。次の月の予約が始まると予定が決まっている仕事の方が先に予約を入れるので、すぐに埋まってしまうとの事。通院の方は一時保育の空き状況に合わせて、病院の予約の変更などを行っている声もありました。
〇緊急時の利用
冠婚葬祭や急な入院などにより利用できます。ですが、その日の一時保育の利用状況で受入れを行っている為、配置の人数によっては受入れが難しい時もあるとの事。
今から仕事を始めたいと思っておられる保護者の中には、「面接の日程が決まっても子どもの預ける場所がないから辞退した」という声を聞いたことがあります。一時保育の利用も含め、ファミリーサポートや託児所など、短時間でも子どもを預けることができる支援制度が多くあります。保護者の方の希望に合わせて支援制度を伝えることも、保育士の仕事の一つです。